おばあさんはいつものように畑から新鮮な野菜を一杯摘んだかごを背中に背負って道を歩いていました。



馬車がやって来ました。

大きなお城のあるじの馬車でした。

馬車は急停車した、

中から

婆さん！


急いでいるんだ、


そこをどかないか！



と怒鳴りました。

これはこれは

城主様

失礼しました。


お詫びに



これをどうぞと


夕食会の招待状を渡しました。


ふん、こんなもの

いらないと


城主は道に捨てて

しまいました。



風に揺られて


舞っていた招待状


それを拾ったのは


あなたです。



何だろう？



天国料理の招待状


何も良いことして

ない私が


行って良いのだろ

うか。



ドアを開け



恐る恐る入り




ました。



おばあさんが


にっこり笑って



待ってましたよ。



素敵な料理の



夕食に涙して感激


しました。




これからの



生きる勇気を




得たようだ。



いつまでも、



振り返りながら




ありがとう



ごちそうさまでした。




感謝しながら



山道を下って行き

ました。




合掌。