今を生きる
14/04/03 02:52
老人施設に勤務していると、必ず急変してお亡くなりになる方が出ます。
いずれ誰もが通る道ですが、急変はやはり悲しいものです。
空海の言葉に
『生まれ生まれ生
まれ生まれて
生(せい)の始めに
暗く
死に死に死に
死んで死の終わり
に冥(くら)し』
があります。
「人は皆、生まれ変わり死に変わりを繰り返すが、何の為に生まれて来たのか、死後の行方がどうなるかなど、本質的なところは何も分かっていない。
たしかなのは今しかないんだ」
と言う意味のようです。
本当ですね。
生まれも、死も
自分の都合にでき
ませんから、
今しか確かな事は
ありません。
桜を見て喜ぶのは
生きている今を
感謝して確認して
いる事になりますね。
昨日のおじいさん3人は
お花見はいいと断るし、
お連れした1人のおじいさんは
見上げただけで帰ると言うし…
女性の方が何と
感激してくれているか…
空海の言葉を分かっているのは女性かもしれない。
と思いました。
私もこの感性を
忘れないで
歳をとりたいもの
です。
若いスタッフから
僕の晩年の面倒
話がよく出ます。
『また徘徊して!
』
とからかわれてい
ますから。
素直に今を生きて
いる感動に
感謝する
おじいさんであり
たいと思います。
合掌
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