里の香り
14/02/26 06:12
お年寄りには帰宅願望があります。
認知症になっても変わりません。
家族の元に帰りたがり徘徊します。
また、生まれた故郷に帰りたいと言われます。
長野、鳥取、島根、三重、新潟、福島、青森、大阪、姫路、宝塚…。
みんな遠くから来ているんだ。
なおさら、故郷を懐かしく思うのでしょうね。
雪国の故郷、川の
流れる田園風景、
花や樹木に囲まれ
た山や畑。
あなたの故郷はど
うですか。
亡くなったあのおばあさんは、
山育ちだからと言っていつも山、川、鮎の字を書いていた。
懐かしそうに思い出していた。
帰宅願望か、
あなたならどこに
帰りたいですか。
『人はいさ
心もしらず
ふるさとは
花ぞ昔の
香ににほひける』
紀貫之
(人の心はどうだか知らないが、昔なじみのこの里の梅の花だけは、昔とかわりなく良い香りで美しく咲いているよ。)
僕も真似て一句
『人はいさ
心もしらず
ふるさとは
海ぞ昔の
潮にほひける』
(ふるさとは昔なじみの海の潮の香りがしているだろうな。
帰りたいなああの故郷へ。)
そんな感じかな。
同じ海でも潮の香りは違うものです 。
山は花や樹木が違うからまた香りが違う。
風の匂いが違う。
あなたの里の香りはどんな香りでしょうか。
今の内に再認識してはどうですか。
春夏秋冬の香りを思い出せるように。
まぶた閉じれば
匂いする
故郷のあの香り…
『うさぎ追いし
あの山
こぶな釣りし
あの川』
今日は夜勤です。
私の出勤を待ち望んでいた長野出身のおばあさんが先日亡くなったので淋しいです。
夜間救急車呼ぶ日が連日続いています。
徘徊転倒骨折、呼吸不全等々。
夜勤のあなた様も
無事朝を迎えますように。
合掌
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