徘徊の訳!
14/02/06 06:22
新館に毎日入居者がやって来る。
今月中には200人が入居する。
全国で特養待機者が42万人以上いるようだ。
遠くから見学に来てはすぐ決めて帰る家族。
いかに家族の介護が大変だったか分かります。
私のユニットは昨日まで三人が入居した。
二人がアルツハイマーの認知症で独歩。
いわゆる徘徊する人だった。
左脇腹や左膝に30センチ大の皮下出血があった。
家族も本人も原因が分からない。
おそらく外へ徘徊中に転んだのでしょう。
との事。
もう一人の大阪から来たおばあさんは三日前に散歩に出て帰れなくなり、警察に保護されて帰宅したとの事。
早速二人は徘徊を始めた。
広い館内を周り始めた。
何度も座らせたが、すぐ歩き出す。
家族を探して。
故郷に向かって。
雪が降った、
父さん大丈夫だろうか?
不安、妄想、記憶喪失…
認知症が進んで
家族の顔も忘れて来て、自宅にいても帰ると言って出て行く。
アルツハイマー認知症による徘徊。
毎日このような人達が入って来ます。
10人のユニット。
時間の許せる限り
一緒に故郷に向かって歩いて行こう。
息子に、うば捨て山に捨てられたと泣きながら歩いていた。
ここはそんな所ではないよ、入りたくても入れない人が多いのだから、
息子さんに感謝しないと、沢山の待っている人にも悪いよ…
そうだね、子どもに感謝しないとだめだね。
手をつないで、
故郷に向かって
歩いています。
合掌
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