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生きる力になれば
by 星と地蔵
生死の境
14/01/03 05:54
40年位前の事になる。あの当時ソ連は今の北朝鮮のように渡航困難な未知の国だった。

各国がボイコットしたロシアオリンピックの前年だった。


年末に新潟から船でナホトカに渡り
シベリア鉄道、国内空港を使ってモスクワにつき、また夜行列車でレニングラードに着いたのが元旦だった。


私は日露戦争の日本海戦で敗退してただ一隻生還したバルチック艦隊が展示されている軍艦を見たくて早朝ホテルを1人出発した。


ドアボーイは零下40度近い歴史的寒波だから止めてください。

あなたの装備では10分しかもたない。

と言われたのを無視して私は朝食前に外出した。

運河は全て凍っていて雪も降っていたので、道と勘違いした。

やっとたどり着いて軍艦を眺め、帰ろうとしたら、雪が強く降って来た。

カメラのぶらさげるツルはコチコチに鉄のようになり、まつげが凍り、
おしっこも瞬く間に凍って行った。
1時間が過ぎた。幸いポケットにウォッカの瓶が入っていたのでがぶ飲みした。


しかし、寒さには数分の役目しかなく、私は有名なプーシキンだったか、ドフトエスキーだったか広い広い公園に倒れ意識を失った。

私を揺すり起こした若者がいた。


彼は大晦日に仕事をして、元日帰って来たが、バスがないので、やむを得ず公園を歩いていたら100メートル先に倒れている私を発見して雪道を歩いて来てくれた。

私を肩に抱え、ホテルまで連れて来てくれた。

モスクワホテルでは無事生還を拍手で迎えてくれた。
あの青年が残業していなかったら私は生きていませんでした。

恩返しに行きたいです。

人助けとは偶然、必然の神の仕業と感じて皆様に恩送り(お返しではない場合の施しのこと)したいと思います。




感謝合掌



 




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