花と散る
13/12/26 19:13
『花誘う 嵐の庭の
雪ならで
ふりゆくものは
わが身なりけり』
(百人一首より)
(花を誘って散らす嵐が吹く庭に、
雪のように花が散っている。
これは花吹雪ではなく、実は年老いてゆくわたしであったよ。)
年賀状を書くと私の年齢になると、随分仲間が亡くなっているものだと実感するものです。
戦友の話を聞かせてくれた父の年齢にいつしか来てしまった。
靖国神社は名前が分かっている御霊の霊が祀ってある。
千鳥ヶ淵は無名戦死を祀ってある。
父の命日は大晦日だ。
おとり作戦の特攻隊で身体中に銃弾を浴びたが助かって帰国した。
死んだ戦友に申し訳ないといつも話していた。
みそかは仏壇の前で一杯やろう。
合掌
花のように散るのだと気づく。
身にしみる短歌だと思った。
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