聖なる滴
13/11/30 19:31
明日から12月ですね。
数年前の12月に、夢で見た不思議な物語を紹介します。
私は険しい山道を歩いていた時、雨で緩んだ道が崩れ谷底に転げ落ちてしまった。
足に深い傷を負い意識も遠のいていった。
すると、光輝く固まりが沢の方から近づいてきた。
美しい女神が表れた。
倒れている私を抱え込み、じっと見つめてくれた。
その瞳から涙の滴が私の頬に落ちた。
ひんやり冷たかった。
すると私の傷は治り、意識もはっきりしてきた。
いつの間にか女神は消えていた。
そばに小瓶があった。
涙の滴が入った瓶で大切な時に一滴使いなさいと書いてあった。
それから、私は
何年も旅をしたのでした。
大切な滴ですので他人には使ったことがなかった。
魔法の医者いらずの聖なる滴だった。
病もすぐ治り感謝していた。
あと一滴となり私は心細くなった。
高い木々の深い森の中に入った時だった。
谷底の方から、鳴き声が聞こえてきた。
降りて行ってみたら、小鹿が足を折って倒れていた。
他にも怪我をしていてもう助からないと思い立ち去ろうとした。
最後の小瓶を握りしめ、これは大切なたものだから、
お前なんかに使えない許しておくれ
と言って立ち上がった。
すると小鹿の目から涙がこぼれた…。
私は初めて自分以外の病や怪我に使う決心をした。
すると小鹿は立ち上がり、何度も何度も振り返りおじぎをして去って行った。
空の小瓶をすてて私は歩き出した。
一番大切なものに使った満足感が涌いてきた。
人や生き物を助ける大切さを知った感謝の思いに心が豊かになり、爽やかな気がした。
小瓶の中にいつの間にか涙の滴がいっぱいになっていたのを気づかないで、立ち去って行ったのでした。
「涙の滴」はみんなの心の中にある思いやりの滴だと分かった気がした。
するとその小瓶の
そばに誰かが、
転げ落ちて
来たのでした。
そこで
目が覚めた
素敵な夢でした。
12月はこんな暗示
する夢をたくさん
見るのだろう。
合掌
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