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生きる力になれば
by 星と地蔵
絶望の淵
13/06/18 03:31
これは夢物語である。

私は自転車で田園風景を楽しみながら散歩していた。

梅雨時に咲く紫陽花や立ち葵が色鮮やかに咲き誇っていた。



すると一人のおばあさんが苦しそうにしゃがみこんでいた。

どうしたの?

呼吸が荒い。

心臓でも悪いのだろうか。

家はどこ?

その角を左折してすぐ。

では送って行く。

おばあさんを自転車に乗せ、角を曲がった。


そこは、断崖絶壁の狭い道だった。
必死に操作して乗りきった。

すると次は海の波が押し寄せるくねくねした海岸線より下の道だった。

いったい絶対なんだ!

おばあさんは私にしがみついている。

次は延々と続く砂漠だった。

もうだめだ。


絶望だ!

自転車であの地平線まで行けるわけがない。


おばあさんごめんなさい。

道間違えたみたいだ。

わりとおばあさんは元気な顔している。

いったいおばあさんはどこから来たの?


家などないよ。


もう僕達は助からないよ。




私はここで終わりを覚悟した。


すると今来た道を見たら遥か先まで見渡せた。


え!


こんなに来たのか
、だったらこれから先も行けるかも。

私は地平線目指してペダルをこいだ。

少し宙に浮いた気がした。

みるみる地平線が近づいて来た。


あ!


さっきの角だ!

どういうことだ。

角を曲がった。


家があった。


おばあさん


着いたよ。


振り返ったら


おばあさんは


いなかった。



紫陽花の花がたくさん咲いている

お寺だった。








夢で良かった。



合掌。



 




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