人に歴史あり
13/06/08 01:09
昨日は寝たきりの利用者さんの入浴(特浴)担当だった。
やっとの事で会話した内容を紹介します。
89歳のおばあさん髪がしっとりして綺麗だねと声掛けたら、自慢の髪との事だった。
それから打ち解けて昔話をした。
ご主人は42歳の時に戦死。
38歳で未亡人になり二人の子供を育てたとの事。
戦地はラバウル。
ラバウルは南方の島、ガタルカナル、サイパン同様激戦の地。
ラバウルには七万人の日本兵がいた。
強固な陣地と勇猛果敢に抵抗したため敗戦せず終戦を迎えたが多くの戦死者を出した島。
南方の島はほとんど玉砕全滅したと思う。
マッカーサー元帥が本当の武士に会ったと語った今村均大将がいた地。
その激戦地で戦死したのだ。
ラバウル小唄を口ずさんだ。
椰子の木陰の十字星♪
兵隊さんは南十字星を見ては日本を思ったと言ってたよ。
僕は仕事で南方の島に慰霊の旅をしたんだ。
南十字星は水平線のすぐ上に浮かぶ大きな星が4つ。
それが光り輝いて、十字架に見える不思議な星なんだよ。
おそらくご主人もその星に手を合わせてあなたを思った事でしょうね。
今はずっとそばで見守っていますよ。もう少し自分の分も生きてくれ!
て言ってるよ。
だからお迎えくるまで頑張ろうね!
はい。
そんなお話ししました。
みんな大変な人生を生きて来たのですね。
敬礼合掌。
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