振り返ってみても、過ちのない人などに出会った事はありません。


人は誰しも過ちを犯すものです。

私達は過ちを犯しても、つい他人に責任を転嫁してごまかそうとしてしまいます。

過ちを犯した事さえ感じなくなる人もいます。

人は死に直面した時、恐怖や絶望感、過去のつらい体験や過ち、誰にも言えない秘密や孤独感を抱えた精神的な痛み(スピリチュアル・ペイン)に悩む方が多いと思います。

以前、夜勤の巡回のおり、寝れない利用者さんにどうしたの？

と声掛けたら、

過去の過ちを打ち明けてくれた。

いわゆる、水子がいるとか、浮気とか、旦那を死ねばいいと思った事とか…

だから、こんな体になったんだ。
私は地獄に行くのだろうか。


末期になるとこのような過去の過ちを思い出す人がいます。

鎌倉時代の天台宗の慈円という僧が

『過ちを悔い改める以上の善はない』

ごめんなさいとそれらを言葉にするだけで心がラクになります。

と述べていますと話した。


あなたはいい人ね安心したわ。

そう言ってお別れしました。

心の痛みを秘めて逝く強い人もあれば、悩む人もいる。

言葉にして

ごめんなさい

と言える勇気

それが善になるのです。


毎日ごめんなさいと謝る未熟者です。


合掌。