『忘却とは

忘れさる事なり』


忘れ去ったはずの記憶が夢に出る事があるそうだ。


101歳のおばあさんが『やな夢見てしまった』と言って起きた。

どんな夢？

と聞いたが

話せません！


ただ若い時とても恥ずかしい事があって、忘れ去ったはずなのに夢に出た…と。


何故か夢と言うものは消え去った記憶さえも持ち出してくる能力があるのだろうか。

また、深い記憶として残ったものは消えずにしまってあるのだろうか。

百年を振り返ると

楽しかった事の記憶の方が悲しかった記憶より多いと言っていた。


人によくした事は？

当たり前の事だから忘れた。


では親切にされた事は？


ありがたく感謝した事はいつまでも忘れない。


と言ってました。
実際の人生は楽しい事が少なくて、

苦しい事が多いものです。


だから、数少ない楽しい事をいつまでも忘れないのでしょうね。


いま、毎日つらく苦しい日々を送っているとしても、それは忘れるか、思い出さない記憶でしかないのです。

少ない喜びを見つけ心に刻みましょう。



私は昨日立ち寄った蕎麦屋の家の中を天井まで貫いて伸びていた樹齢何百年の柿の木を見て

こんな強い意志で
生きたいものだ！
と感動した。


いつか夢に出るかも知れない。


感謝合掌。